Kaigi on Rails 2022 運営にはじめて携わりました

こんにちは、M-Yamashitaです。

10/21、10/22に開催されたKaigi on Rails 2022に運営としてはじめて参加しました。
今回は運営に携わった感想について書きます。
kaigionrails.org

皆さま、ありがとうございました

Kaigi on Rails 2022に携わった皆さま、ありがとうございました。登壇してくださった方、Proposalを出してくださった方、スポンサー企業の方々、一般参加者の方々、そして運営メンバーの方々、皆さまのご協力によりKaigi on Rails 2022を開催できました。

運営に初参加

昨年は登壇者としてKaigi on Rails 2021に参加していました。登壇も終わり、最後のクロージングでChief Organizerの大倉さんの話を聞いていたところ、運営メンバー募集中の話を耳にしました。
これまでカンファレンスへの一般参加やLTなどの登壇経験はありましたが、運営側に回る経験はありませんでした。カンファレンス参加や登壇を経験していく中で、イベントが開催できるのは登壇者や参加者、スポンサー企業のおかげももちろんですが、運営側のサポートもあってこそと感じていました。

そのため、運営側に回って少しでも力になれたらと思い、大倉さんにDMして運営メンバーに立候補し、1月に運営メンバー入りしました。

運営として参加してやりたいことは、イベントへの初学者の参加率向上や、プロポーザルの敷居を下げたいという2点です。
特にこの敷居に関しては、昨年の私の経験で、突出した技術を持っていない自分が出していいのか?と思っていたことがありました。また、他の方も似たようなことを考えてプロポーザル提出を迷っていることがありました。
この見えない壁を少しでも取り除きたいと考えていました。

何をしたのか

運営としてやりたかったこと、特にプロポーザルの敷居を下げる点については、プロポーザル募集の文言を話し合うときに、昨年の自分のプロポーザル提出の経験を交えてどんなことを応募者に伝えたいかを話しました。
話し合いの結果、「あなたの経験を聞かせてほしい」という思いが詰まった文言になりました。

プロポーザルを出すにあたって特別なものは必要ありません。私たちは皆さん一人一人が実際に経験したことそれ自体に価値があると思っています。技術的に飛び抜けていなくても、プロポーザルが採択されることは十分にあり得ます。皆さんからのプロポーザルをお待ちしています!

また当日のイベントに向けて私がやったこととしては、Miroを使ったテーマごとのディスカッションボードがあります。

これをやろうと思ったきっかけは、以前私が参加したCloudNative Days Tokyo 2021(以降、CNDTと表現します)に影響を受けたためです。
event.cloudnativedays.jp

CNDTでは、Miroを使った参加者同士のコミュニケーションが採用されており、各テーマごとに活発に意見交換が行なわれていました。
このMiroならば、テーマごとにみんながどんなことを思っているか見ているだけでも楽しいし、意見交換に参加して疑問を解消できる点があると思えました。また、オンラインでは画面越しの会話だけでなく、チャットやホワイトボードのような表現方法をいろいろ用意しておくことで、参加者同士のコミュニケーションがしやすくなりそうと思い、提案しました。

終わってみてどうだったか

運営に加わることができ、準備期間もイベント中も楽しかったです。
ミーティングでの雰囲気、雑談、Slack上のやりとりやスタンプなど、和やかな雰囲気を持ちながら各メンバーができる範囲でできることをやっていこうという気持ちで、お互いにカバーしながら進めていくスタイルがとても良く感じました。

そのなかではじめて運営に加わって、イベント開催まで2ヶ月を切る中、私は何もできないままでいました。各運営メンバーがイベント開催に向けて積極的にタスクを持ったり発言されている中、私は定例ミーティングに参加したり、プロポーザルの選出について話しあったりしたことはありました。ですが、今年のKaigi on Railsを盛り上げたりサポートしたりできているかと問われると、胸を張ってYesとは言いづらい状況でした。
私は何のためにいるのか、Kaigi on Rails 2022のために何を残せるだろうかと考え、前述のMiroの提案に至りました。
(注意:運営に参加したからといって、何かしら成果を残さなければいけないわけでは全くありません。加えて、私が他の人に対してもそう思っているわけでもありません。私が私自身を見たときに何か残せたか?と考えたまでになります)

イベントを終えてMiroを導入してどうだったかと振り返ってみると、もっとやれることがあったなと感じています。
イベント終了後のMiroのディスカッションボードは以下のような状態でした。
ディスカッションボード

実情として、ディスカッションボード上で参加者が付箋を次々と貼っていくことはあまりなく、テーマごとに付箋が数個程度ある状態でした。
この原因を個人で考えたところ、以下3点があるのではと思われます。

  • 当初、ディスカッションボードに書く際の注意事項に、「Kaigi on Rails 2022 Policyに沿って意見交換をお願いします。」のように書いており、「意見交換」の単語に硬いイメージを受けた可能性があること。
    (なお、この文言は、イベント中に「Kaigi on Rails 2022 Policyに沿ってご参加ください」と変更しています)
  • テーマはあるが、付箋に何を書いたらいいか分からなかったこと
  • Miroへの動線YouTubeのコメント欄やSpatial Chat経由のみであり、コメントを見なかったりSpatial Chatに入らなかったりした人にMiroの存在が知られていない可能性

このなかで特に影響が大きかったのはどれかと考えると、推測ですが、2番の影響が大きそうです。テーマに対する感想なのか、意見なのか、質問なのか、単純なつぶやきなのか参加者目線では判断しづらかったのではと思われます。

来年はオフライン開催予定であり、今回のMiroの分析が次回につながるか分かりませんが、私にとって良い経験となりました。

さいごに

最初の方にも書きましたが、あらためてKaigi on Rails 2022に携わった皆さま、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。