ポイントと感想です。
新しいことを学ぶには
「まずはあなたが「知りたい」と思うところからやりましょう。」P16
→興味が湧いてこそですね。
これは何だろう?なんでだろう?と感じ、調べてみようという気持ちが大事なんだと思います。
なぜ抽象化が必要か?
「解き方のパターンは、具体的な答えよりも、より抽象化・一般化・汎用化された知識です。この知識を、パターンを発見すること、つまりは抽象化によって獲得しなければ、新しい問題を解けるようにはならないのです。」P37~P38
またパターンを発見できたかどうかについて、以下3点の注意があるようです。
「・自分の言葉で説明できるか?
・自分の経験に基づいた具体例を挙げることができるか?
・自分の目的を達成するためにその知識を使えるか?」P44
→人に自分の言葉で説明でき、質問にも答えられた時、理解できたと感じます。
仮に答えられなくても、ここが知らなかったと気づくことができますね。
やる気を出すには
タスクが大きすぎるとやろうという気持ちが起きないようなので、タスクを手軽なものまで分解することでやる気になるようです。
その分解方法が2つあるようです。
「タスクの切り方には、量できる方法と、時間できる方法があります。」P68
また、自分がタスクをこなして成果をあげるために、時間管理しましょうという記載があります。
「社会生態学者のPeter Druckerも次のように言っています。」P73
(中略)
「したがって時間を記録する、整理する、まとめるの三段階にわたるプロセスが、成果をあげるための時間管理の基本となる。」P73~P74
→まずは現状把握からということですね。
時間だけでなく、自分は今何ができるできないもその通りだと思います。
効率的に読むには
「寺田昌嗣は、読書の価値を「本の著者の力」×「あなたの経験値」×「あなたのビジネス力」という3つの力の積だと考え、それを読書に費やした時間で割ったものが読書の投資対効果だ、としています。読書の価値は本だけによってきまるのではないという考え方です。」P121
→本のレビューで星の数が異なっているのは、これが理由の1つかもしれません。
過去に読んだ本も読み直してみると新しい発見がありそうです。
また読書する上での注目ポイントも紹介されていました。
「目次や見出しに注目することには、書籍の著者という立場から私も賛成です。というのも、本部によりも見出しのほうがコストがかかっているからです。(中略)高いコストをかけて整備されている情報ですから、知識の地図を手に入れるうえで有用な確率が高いです。」 P123
「つまり図で表現されているものは、著者が「手間をかけてでも伝えるべき重要なことだ」と考えていた可能性が高いです。」P124
「箇条書きはツリー構造を保っています。目次と同様に、著者の脳内の構造がツリー構造で表現されているわけです。」P124
→よく見出しや図に注目しなさいと言われていました。
著者の考え、思いが本文以上に込められているんだなと感じました。
そして、いざ読み始めるとき、読書の目的を持って置く必要があります。
以下のどちらをとるかは自分の目的次第のようです。
「わかることが必要だったり、わかること自体が目的である場合は、逃げ道はありません。どんなに時間がかかろうが苦しかろうが、自分の力で説明できるまで、教科書を読み返したり、具体例を考えたり、ほかの資料を探したりを繰り返すしかありません。」P132
「一方、わかることが必要でないなら「自分はなぜこうなのかがわからないが、この本にはそう書いてあるので信じよう」と割り切って先に進むことになります。」P132
→全ての本に全力を注ぐ必要はないということですね。手に取った本が自分の目的とどう関連するのかを考えることが大事ですね。
読書した後、得た知識を自分の力にする方法についても書いてありました。
「人に教えるための資料を作ることは、自分自身の記憶も強化します。」P140 「人に教えるために作った資料は、あとから自分が読み返して復習することにも役立ちます。」P140
→他の本でも書かれている通り、自分で考えをまとめアウトプットすることで力になるようですね。
何を学ぶかを決めるには
これからどのように成長していけばいいのかについて方向性が示してありました。
「長期雇用制度が揺らぐ時代、将来の転職に備えて、専門性を磨く必要があります。一方で、変化の激しい時代では未来にどのような専門性が価値を持つかを予測するのは困難です。」 P239
「Lynda Grattonが提案したのが、連続スペシャリスト戦略です。ある分野の専門性を獲得し、その専門性を活かして異なる分野へ参入し、そこで新しく専門性を獲得する戦略です。」P239
→自分の専門性を増やし、掛け合わせて、自分だけができるようにしておくことが大事ですね。
得るものがたくさんありました。
また読み直したときに、新しい発見がありそうです。
引用元:
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